一般小児科

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小児科とは

小児の病気やケガは、小児科で診療します

小児の病気やケガは、小児科で診療します

赤ちゃんやお子さんは、決して大人と同じように診療できません。たとえ大人と同じ病気にかかったとしても、症状の現れ方や注意すべき点が異なるため、必ず小児科を受診するようにしましょう。「小児科」を看板に掲げているクリニックは、小児科専門医が診療しています。かかりつけ医を探すときの目安にしてください。
小児科の対象は、0歳から15歳です。小児科では、常に成長と発達を意識しながら、年齢を考えて全身を診察します。ケガをしたとき、耳が痛いとき、発疹が出たときも、まずは小児科を受診しましょう。診断の結果、必要があれば専門科をご紹介します。
当クリニックでは、院長の豊富な経験を生かした診療を行い、さまざまな相談にも応じています。気になることがあれば、何でもお気軽にご相談ください。

受診が多い症状

小児に多い病気

インフルエンザ

インフルエンザ

突然、高熱が出て、全身の倦怠感や筋肉痛のような痛みを訴える場合は、インフルエンザの疑いがあります。インフルエンザの判定は鼻から検体を採取して行いますが、発熱から8~12時間が経過していなければ結果が出ません。発熱があり、保育園や学校でインフルエンザが流行っているときは、インフルエンザの可能性が高いと考えられます。
インフルエンザの治療には、抗インフルエンザ薬を用います。

出席停止について

インフルエンザの診断を受けたら、幼稚園や保育園、学校は出席停止となります。出席停止期間は、年齢や発熱の期間によって異なるため、注意が必要です。発熱が長引くほど、出席停止期間は長くなります。

幼稚園、保育園の場合
発症後5日目、または解熱後3日目まで出席停止
(38℃以上の熱が出た日を0日、熱が下がった日を0日と数えて算出)

小・中学校の場合
発症後5日目、または解熱後2日目まで出席停止
(38℃以上の熱が出た日を0日、熱が下がった日を0日と数えて算出)

突発性発疹

ウイルス感染による病気で、突然の高熱が3~4日ほど続き、その後全身に赤い発疹が出ます。母親からの免疫が失われる4カ月以降、1歳までにかかることがほとんどです。「初めての発熱」の原因はこの病気というケースが多く見られます。
喉に特有の症状が現れるため、その状態を診て診断します。発疹が出れば病気は終息し、発疹は自然に消えます。
治療は、解熱剤などの対症療法が基本です。

麻しん

麻しん

「はしか」とも呼ばれ、麻しんウイルスに感染することで発症します。予防接種で発症を防ぐことができ、1歳と小学校入学前の2回、ワクチン接種を行います。
感染すると、10~12日の潜伏期間を経て、38℃前後の熱が2~4日ほど続きます。発症直後は鼻水や咳が見られ、やがて目が赤くなって涙が出ます。診断は、口腔内の特徴的な所見で確定します。
治療は、それぞれの症状を抑える対症療法が基本となります。

風しん

別名「三日はしか」とも呼ばれます。お子さんの場合はほとんどが合併症もなく自然治癒しますが、妊婦さんが感染すると赤ちゃんに影響が出るため、ママが妊娠中だと注意が必要です。発症の予防は、1歳と小学校入学前の2回、麻しん風しんワクチンを接種します。
風しんの症状は、38℃前後の発熱のほか、顔や体に赤い発疹ができ、耳の後ろや首のリンパ節が腫れます。
治療は対症療法です。

おたふく風邪

おたふく風邪

飛沫や接触によって、ムンプスウイルスに感染することで発症します。耳やあごの下が左右とも腫れる場合と、片方だけ腫れる場合があります。2~3週間の潜伏期間の後、症状が現れます。似たような症状の病気に「反復性耳下腺炎」がありますが、自分で違いを見極めることは難しいため、必ずクリニックで診察を受けてください。おたふく風邪はワクチンで予防できます。
おたふく風邪は痛みが出るため、鎮痛剤の飲み薬を処方します。

水痘(みずぼうそう)

小さな水ぶくれが体幹に現れ、手足にも広がります。似たような症状の病気はほかにもありますが、水痘では毛が生えているところにも水ぶくれができます。潜伏期間は10~21日と長く、発熱や強いかゆみを伴います。水ぶくれは、1週間前後でかさぶたになり、自然に回復します。
かゆみ止めや解熱剤、場合によって抗ウイルス薬で治療します。適切な治療を受けずに細菌感染すると、痕が残りやすくなるので、必ず受診しましょう。

百日咳

初期には鼻水や鼻づまりなど、風邪のような症状が見られますが、2週間くらい経過した頃から激しい咳が始まり、その名の通り100日間くらい咳が続くようになります。
幼稚園や保育園に通っていると、百日咳にかかったのか、単に風邪をひいたのか、区別するのは難しいため、咳が気になるときはきちんと検査を受けましょう。
治療は、咳を抑えながら、抗生剤を飲むことになります。

手足口病

手足口病

手のひらや足の裏、口のなかに小さな水ぶくれのような発疹ができる病気で、ウイルス感染で起こります。手足口病の原因となるウイルスは複数あり、一度感染したウイルスに二度感染しても発症はしませんが、別のウイルスなら発症するため、再発の可能性があります。感染するほとんどが5歳以下の小児とされ、夏季に流行します。
高熱が続くので、解熱剤で対処し、水分摂取をこまめに行います。

りんご病

ウイルス性の病気で、10~20日の潜伏後、38℃くらいの熱が出て、ほっぺたが赤くなったり、おしりに網目状の発疹が出たりします。お子さんがかかっても、元気があれば学校を休む必要はありませんが、妊婦さんが感染すると早産のリスクを高めるため気をつけましょう。
必要があれば解熱剤を処方しますが、すぐに回復するため、基本的にはお薬を使いません。

ウイルス性胃腸炎

ウイルス性胃腸炎

原因となるウイルスは、ノロウイルス、ロタウイルスなど複数あります。嘔吐物や排泄物にはウイルスが多く含まれているため、処理の際には手袋を使うなど十分な注意が必要です。
脱水症状を防ぐために、水分や電解質(イオン)が含まれた飲料の摂取を心がけます。下痢が続くと、おしりがかぶれて痛くなりますので、当クリニックでは、おしりかぶれの対処法など皮膚ケアのアドバイスを行っています。

プール熱

アデノウイルスによって起きる病気で、喉が赤く腫れ、目も結膜炎になって赤くなります。集団生活のなかで流行ることが多く、特にプールでの接触で感染が広がりやすい特徴があります。
多くの場合、高熱を伴うため、治療には解熱剤を用い、たんの吸引やステロイドが入った目薬などを用います。新生児が感染すると重症化するという報告もあるため、家庭内感染には注意を払う必要があります。

便秘症

便秘症

乳児で、やわらかい便が出ているようなら、週に1度程度の排便でも問題ありません。離乳食を始めた直後は、水分摂取量が減るため便が固くなります。固く、大きな便が肛門を押し広げて出るときは、痛みのために自分で肛門を閉めて出さないようにすることがあります。こうなると治療が必要です。離乳食で十分に水分が摂れるよう工夫することも大切です。3歳前後には排便習慣が身につくため、便秘はそれまでに治しましょう。

乳幼児喘息

乳幼児喘息とは、5歳以下のお子さんが発症する喘息のことをいいますが、約8割は改善し、学童期まで続くお子さんは約2割だといわれています。小さなお子さんは、ゼーゼー、ヒューヒューとすることが多く、一度このような症状が現れたからといって、すぐに診断がつくわけではありません。経過を観察し、ご両親の喘息歴などをお聞きして、診断します。

中耳炎

中耳炎

小さいお子さんは症状をうまく説明できないため、発見が遅れる可能性があります。ほとんどの場合で発熱を伴いますので、その上で「耳をよく触る」「機嫌が悪い」「元気がない」「食欲がない」ときは、一度ご受診ください。悪化すると鼓膜を切開して中耳に溜まった膿を出す処置が必要になるため、耳鼻科をご紹介します。中耳炎の多くは、風邪がきっかけです。風邪をひいたときは、注意が必要です。

夜尿症

2歳くらいまでは、よくおねしょをするものですが、年齢とともに回数が減り、5、6歳からはほとんどしなくなります。6歳を過ぎても、おねしょの回数が多い場合は、夜尿症と呼んで治療の対象となります。
夜尿症の改善は生活習慣の見直しから始め、効果が見られなければお薬やアラーム療法などで治療します。治療には本人の意思が大切です。本人の気持ちを大切に、治療を進めましょう。

子育てで
お悩みのご家族へ

私たちの経験知を一人でも多くのお子さんに生かしていただくために

私たちの経験知を一人でも多くのお子さんに生かしていただくために

当クリニックでは、病気の診療だけでなく、子育てに関する幅広い相談にも応じています。
「こんなことをクリニックで相談してよいのだろうか」とためらうご家族もいらっしゃいますが、どのようなご相談もお子さんの「こころ」と「からだ」の健康につながります。特に、赤ちゃんの便秘やおねしょについては、「病気とはいえないから」と遠慮される方もいらっしゃいますが、お悩みがわかれば解決策のご提案もできます。
これまで私たちは、小児の健康に向き合い、知識や技術を積み重ねてきました。その経験知を一人でも多くのお子さんに活かしていきたいと考えています。
少しでも何か気になることがありましたら、あさとこどもクリニックへお越しください。

栄養相談

将来の健康にもつながる食事についてアドバイスします

将来の健康にもつながる食事についてアドバイスします

成長の段階に応じて、食事の内容も変化していきます。「離乳食はどう始めればいいのか」「いつ、何を食べさせればよいか」など、栄養面での心配も増えることでしょう。
当クリニックでは、食事管理の相談にも対応し、必要に応じて食物アレルギーの検査や小児メタボリックシンドロームの検査なども実施しています。
体重成長曲線のカーブから外れて急激に体重が増えた場合は、将来、生活習慣病のリスクが上がるので、離乳期の相談はとても重要です。
場合によっては、こころの問題とも大きく関わっていることがあります。発達障害の可能性なども考慮しながら、総合的に診断を進めていきます。

こんなお悩みのご相談があります

その他よくある相談

昼夜が逆転し、あまり眠ってくれない

乳児早期は、体のリズムが未発達なので、昼夜の逆転がしばしば起こります。ご家族にとってはお世話が大変な時期ですが、生後3カ月後半頃からリズムが整ってきますので、それまで頑張っていきましょう。

皮膚疾患

皮膚疾患

乳児期は脂漏性湿疹ができやすく、ニキビやあせもができて心配するご家族が多くいらっしゃいます。乳児の皮膚は薄く、刺激に弱いため、容易にかぶれを起こします。皮膚に使用する石鹸や洋服などは刺激の少ないものを選びましょう。大人用の石鹸でも、無添加のものは使用できます。心配なことがあれば、ご相談ください。

乳児の便秘

乳児の場合、たとえ1週間や10日に一度程度の排便でも、心配いりません。問題は、便の固さです。便が固いようだと、痛みのために排便に恐怖心が生まれ、排便を我慢することがあります。そのような場合は、少しサポートが必要ですので、ご受診されてください。